第28回スプリト映画祭コンペティション部門出品作品
愛のゆくえ
14歳の愛と宗介。母を亡くしこころがはち切れた。そして世界を知った。
3月1日ロードショー
愛のゆくえ

本編映像

90秒予告編

30秒予告編

14歳の愛と宗介。
母を亡くし、こころがはち切れた。
そして、世界を知った。

孤独な少年少女の喪失から再生までの姿を丁寧に、
独自の世界観で魅せる、青春譚―

「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」で実施されている次世代を担う25歳以下の若手映像作家の発掘と支援を目的とした「クリエイターズ・ファクトリー」で初監督作『親知らず』が、2018年度のグランプリを受賞した宮嶋風花監督。商業デビューをかけたワークショップを勝ち抜き制作されたのが、初の長編映画『愛のゆくえ』だ。
宮嶋監督の半自伝という本作は、監督が生まれ育ち、慣れ親しんだ北海道を舞台に、孤独な少年少女の心の成長を、独自の世界観で描く。二人が壮大な大自然の中で何を見出すのかー。

脚本完成に3年
監督自身の実体験を元にした鮮烈なデビュー作

『愛のゆくえ』は、宮嶋監督の実体験や人生そのものが物語の軸となっている。宮嶋監督自身、高校生という多感な年頃で、母親が他界。監督自らが経験した親に対する複雑な感情や、残された子どもたちの気持ちに真正面から向き合い、赤裸々かつ繊細に描いた。

 脚本の完成までに3年を費やしている。その過程では、クリエイターズ・ファクトリー2018で審査委員長を務めていた中江裕司監督と、同じく審査員を務めた脚本家の中江素子の意見を参考に何度も書き換え、決定稿までに60稿ほど書き直すほど心を注いだ一作となっている。

劇中で、愛(長澤樹)が由美(田中麗奈)との記憶を走馬灯のように思い出して別れるシーンで使われているホームビデオは、宮嶋監督の子ども時代のフッテージ映像が使用されている。「私は愛に自分を重ねてストーリーを作りました。昔のことまでぎゅーっと全部思い出して、現実に戻ることで、次のステップに行ける、母への執着から愛が解放される役割としてフッテージを使いたかった」と語る通り、宮嶋監督自身が親を亡くした時にホームビデオを見返したという実体験から生まれた演出であり、自身の思い出もふんだんに盛り込まられている。

ストーリー

北海道で暮らす幼馴染の、愛と宗介。
2人の母親はそれぞれにふたりの世界を守ろうとしていたが、宗介の母はうまく愛情を表現できず、愛の母は少しおせっかいとも言えるところがあった。

しかし、そんな世界がある日突然崩壊してしまうー。
愛の母が、喧嘩をした宗介を探している途中に亡くなってしまうのだった。

残された子ども達は、その喪失とどう向き合い、どうやって生きていけばいいのだろうか? 愛は父親に連れられて東京に引っ越しを余儀なくされ、宗介は北海道に残されることになった。
人間の力では太刀打ちできない北海道の大自然の中と、正反対の都会で、孤独な少年少女は何を見つけるのか。

映画『愛のゆくえ』イメージイラスト&コメント

イラストレーターさんより映画『愛のゆくえ』のイメージイラストと感想コメントが到着しました。

mikuma  

mikuma's illustration
コメント

白く綺麗な雪景色の中で様々な感情が混ざり合っていく光景がとても印象的な作品でした。
また冒頭の映像表現などで、主人公のもやもやしているような言葉に出来ない複雑で心地の悪い感情を感じ取ることが出来、より最後まで物語を楽しむことが出来ました。

宝井ちなみ  

愛のゆくえ_宝井ちなみ
コメント

きらめく水面、闇のなかでゆれる炎、雪原で目覚める愛と宗介のどこか安らかな表情。
どれも静かなのに、ずっと脳裏に残っています。
大自然の冷たく澄んだ空気が、こちらの肺にも流れ込んでくるようでした。

森 マリエ  

森マリエ_イラスト-min
コメント

ただただ冷たく残酷に見えた雪が、最後には心をまるごと包んでくれる温かな存在に変わっていました。
いつか私も誰かの帰る場所になれたら、とそんなふうに思える映画でした。

majocco  

愛のゆくえ_1200-1600_majocco
コメント

「愛する」はそれを「やりたい」と考えた側にしか行えないことなのだと思いました。
必要と信頼のもとに制作された作品だと感じます。観られてよかったです。

みなはむ  

寄稿イラスト_みなはむ-min
コメント

若い命、社会と触れあってる部分がヒリヒリして壊れそうで、怖くなってしまうけど、優しく触れたら中には静かに燃える温かい血が通っていた。
自分の居場所に戸惑う、子供の頃の無力さ、懐かしい苦しさを思い出しながら、愛のゆくえを見届けられてよかった。

MIZU  

ainoyukue_mizu_square_240225 1-min
コメント

蝶の羽が起こすくらいの弱い風で、今にも消えてしまいそうな小さな灯の揺らぎを見ているようでした
北海道と東京。冷たい風に吹かれながらも、孤独な少年少女らの生きてゆく姿に心打たれました。

長澤 樹 ながさわいつき   須藤 愛 役

窪塚 愛流 くぼづか あいる   伊藤宗介 役

林田 麻里 はやしだ まり   宗介の母・夏美 役

兵頭 功海ひょうどう かつみ  七瀬 徹 役     

平田 敦子 ひらた あつこ   笛おばさん 役

堀部圭亮 ほりべ けいすけ   漁業ホームレス 役

田中 麗奈たなか れな  愛の母・由美 役

宮嶋風花みやじまふうか  監督・脚本

長澤 樹ながさわ いつき   須藤 愛 役

20051024日生まれ、静岡県出身。

2020年公開の豊田利晃監督作『破壊の日』で映画に初出演。CMに数多く出演し、東急ハーヴェストクラブ、CCCマーケティンググループブランドムービー、日本生命などがある。ドラマでは、「オレは死んじまったゼ!」(WOWOW)、時代劇「あきない世傳 金と銀」NHKBS)に出演中。映画『光を追いかけて』(成田洋一監督)、『ハウ』(犬童一心監督)、『ちひろさん』(今泉力哉監督)などに出演する、注目の若手俳優。

窪塚 愛流くぼづか あいる   伊藤宗介 役

2003103日生まれ、神奈川県出身。

2018年の映画『泣き虫しょったんの奇跡』(豊田利晃監督)でスクリーンデビュー。2021年から本格的に俳優活動を開始。映画では、『麻希のいる世界』(塩田明彦監督)、『少女は卒業しない』(中川駿監督)など、瑞々しくも躍動的な存在感を放ち、着実に出演作品を重ねている。2024年は初めて主演を務めた映画『ハピネス』(篠原哲雄監督)が公開される。

林田 麻里はやしだ まり   宗介の母・夏美 役

1229日生まれ、福岡県出身。

数々の映画、ドラマ、舞台で活躍。2013TRASHMASTERS『来訪者』『極東の地、西の果て』の演技において紀伊國屋演劇賞を受賞。主な出演作品にテレビドラマ『Get Ready』『スナックキズツキ』、映画『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』(菊池健雄監督)『いのちスケッチ』(瀬木直貴監督)『川の流れに』(杉山嘉一監督)『ガチ星』(江口カン監督)『人魚の眠る家』(堤幸彦監督)など。また大牟田大使など幅広く活動中である。

兵頭 功海ひょうどう かつみ   七瀬 徹 役

1998415日生まれ、福岡県出身。

2019年、映画『五億円のじんせい』で俳優デビュー。同年の戦隊シリーズ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のカナロ/リュウソウゴールド役で注目を集める。近年では、ドラマ「ドラフトキング」「ドロップ」(WOWOW)、「CODE-願いの代償-」(YTV)、「下剋上球児」(TBS」、映画『レッドブリッジ』『レッドブリッジビギニング』(山嵜晋平監督)、『消せない記憶』(園田新監督)、202431日公開の主演映画『18歳のおとなたち』(佐藤周監督)など多くの作品に出演。ゼクシィCMボーイとしても話題。

平田 敦子ひらた あつこ   笛おばさん 役

196372日生まれ、東京都出身。

テレビドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。主な出演作品にテレビドラマ「真犯人フラグ」(NTV)、「ダ・カーポしませんか?」(TX)、「心霊内科医 稲生知性」(CX)、「家政夫のミタゾノ」(EX)シリーズのほか、舞台「おかしな二人」、ケムリ研究室no.3「眠くなっちゃった」、good morning N°5「失うものなどなにもない」など。

堀部圭亮ほりべ けいすけ   漁業ホームレス 役

1966325日生まれ、東京都出身。

1986年にお笑いコンビ「パワーズ」としてデビュー。竜泉の名前で構成作家としても活躍。近年は俳優として様々なジャンルで活動する一方、『悪夢のエレベーター』(2009)で長編映画監督デビューを果たし、マルチな才能を発揮している。近年の主な出演に連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」(NHK)、「フェルマーの料理」(TBS)、映画『近江商人、走る』(三野龍一監督)、『飛べない風船』(宮川博至監督)、『首』(北野武監督)、『怪物の木こり』(三池崇監督)がある。

田中 麗奈たなか れな   愛の母・由美 役

1980522日生まれ、福岡県出身。

1998年に映画『がんばっていきまっしょい』(磯村一路監督)で映画初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞など多数受賞。以降の主な出演作として、『はつ恋』(篠原哲雄監督)、『東京マリーゴールド』(市川準監督)、『犬と私の10の約束』(本木克英監督)、『幼な子われらに生まれ』(三島有紀子監督)など。近年は、『福田村事件』(森達也監督)、「ワンダーハッチ空飛ぶ竜の島」(ディズニープラス・スター)、「いちばんすきな花」(CX)、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」などに出演。

宮嶋風花みやじまふうか   監督・脚本

1996年生まれ、北海道出身。

高校時代から美術を専門に学び、2018年に札幌大谷大学芸術学部美術学科卒。大学在学中にアニメーション作品『trace』を中心に数々のコンペや映画祭で受賞。卒業制作『親知らず』が、「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」で開催された、次世代を担う25歳以下の若手映像作家の発掘と支援を目的としたコンペティション「クリエイターズ・ファクトリー」で、グランプリを受賞。映画『愛のゆくえ』で商業映画デビューを果たし、第28回スプリト映画祭(クロアチア)・長編コンペティション部門に出品された。